すべてのコーヒーラバーに選ぶ楽しさを与えてくれるHeirroom

すべてのコーヒーラバーに選ぶ楽しさを与えてくれるHeirroom

「アジアの街の“こだわり”が届く」をコンセプトに、日本とアジアの実力派ロースターのコーヒーを無料で試せて購入できる国内最大級のスペシャルティコーヒー越境ECモールHeirroomStandart Japan第26号のパートナーを務めてくれたHeirroomのサービスや立ち上げの経緯について、同社の新里 龍海さんに詳しく聞きました。

 

Heirroom のサービス概要と立ち上げの経緯について教えていただけますか?

Heirroomは、「アジアの街のこだわりが届く」をコンセプトにしたコーヒー専用の越境ECモールです。現在弊社のマーケットプレイスでは、日本、台湾、タイ、シンガポール、フィリピンから41のロースターのコーヒー豆が購入できます。

私は前職で生豆輸入商社に勤めており、仕事で全国各地のロースターさんを巡ってはコーヒーを飲む、ということを繰り返していました。私はその経験を通じて、新たなコーヒーへの気付きや発見、ロースターさんとの出会いに魅了され、このコーヒー体験をもっと多くの人に届けたいと思い始めたんです。しかし実際のところ、私のように仕事でもないかぎり、全国各地、ましてやアジア各所のロースターを訪れることは簡単ではありません。そこでコーヒー好きの人たちが場所に囚われず、各街に根ざしたロースターのコーヒーを気軽に購入できるような、熱気あるオンライン市場を作りたいと考えました。これがHeirroom立ち上げのきっかけです。

Heirroomのマーケット空間で大切にしているのは、「コーヒー選びの悩みを楽しむ」ということです。この考えは「コーヒーを楽しんでいる時間」が単にコーヒーを飲む/買うという行為に留まらないという私自身の経験に基づいています。コーヒーを楽しむ時間を思い浮かべてみると、実はコーヒー豆を選んだり、議論したり、Standartを読んだり、コーヒーを口にしていない時間も含めてコーヒーを楽しんでいると思うんです。近年あらゆるオンラインサービスが「最適解をより簡単に見つける」ことを推奨していますが、Heirroomではあえて「コーヒー選びに悩む」こともコーヒー体験の楽しみであると考え、UXやサービスを設計しています。

 

 

アジア地域に特化してロースターや器具を紹介している背景はなんでしょうか?

日本と同じアジア地域ながら、まだ認知されていない魅力的なロースターを紹介したいと思ったからです。日本のコーヒー好きの中には、北欧やアメリカ、オーストラリアのコーヒー豆を個人で輸入されている方もいると思います。有名なロースターであればインフラ(ECサイト)等も整っているので、気軽に海外ロースターの豆を購入できますからね。しかしアジア地域に目を向けると、たくさんの魅力的なロースターがあるにもかかわらず、海外配送や海外に向けた発信ができているロースターの数は、西欧諸国と比べて非常に少ないのが現状です。私たちはロースターの魅力はローカル性、つまり街に根ざしているという点にあると考えています。Heirroomを通して、日本のコーヒー好きにアジアのロースターを紹介することで、より多くのコーヒー好きがアジアのロースターと出会い、将来的には現地のお店を訪れて、バリスタや現地の人々と出会い、そこで会話や新たなコーヒー体験が育まれるようなきっかけになってほしいと考えています。

 

近年のアジアのコーヒーシーンの特徴はいかがでしょうか?

あくまで私の所感ではありますが、ルールに囚われない自由な発想とおうちバリスタブームは興味深いなと感じています。

アジアのコーヒー文化は、日本の喫茶店や自家焙煎と比較しても歴史が浅いため、結果的に伝統に縛られない自由な発想が生まれやすいと感じています。ブラックコーヒーだけでなく、オリジナルのシグニチャードリンクやラテアートなど、楽しみ方の多様性がうかがえますね。逆におうちコーヒーの場合、一流のコーヒーショップやバリスタチャンピオンのレシピを再現しようとプロが使用するコーヒー器具を買い揃えてコーヒーを楽しむホームバリスタが多い印象です。

 

Heiroomはオフラインイベントにも力を入れているとのことですが、今後予定しているイベントなどあれば教えてください。

直近だと、202427日(火)~213日(月)に広島三越にて開催される「GOOD LIFE GOOD COFFEE FAIR Vol.」に7日間出店予定です。今年は北海道、大阪をはじめとする日本全国でのイベントに加え、Heirroom主催のコーヒーフェスティバルも企画しています。日本全国のコーヒー好きの皆さんとお会いできるのを楽しみにしています!

 

 

この記事は、Standart Japan第26号のパートナーHeirroomの提供でお届けしました。