TYPICA Clubで生活者にまで広がるダイレクトトレードの輪

TYPICA Clubで生活者にまで広がるダイレクトトレードの輪

 麻袋一袋からダイレクトトレードできるオンラインプラットフォームを運営するTYPICAが、新たにコーヒーサブスクリプションサービス「TYPICA Club」をローンチしました。これまで生産者とロースターのつながりを媒介しながらコーヒーのサステナビリティ向上を目指してきた同社が、今サブスクリプションサービスに乗り出した背景とは——。


まずはTYPICA Clubの概要について教えてください。

TYPICA Clubは、日常の一杯のコーヒーを通して生産者・ロースター・コーヒーラバーがお互いに関係を深め合える、コミュニティ型のサブスクリプションサービスです。

申し込みは年一回で、毎月私たちが選んだ生産者のコーヒー豆が1種類、1年で合計12種類の焙煎豆をお届けします。それぞれのコーヒーは日本各地で活躍するパートナーロースターに焙煎いただくので、コーヒー豆と焙煎の両面で彩り豊かなコーヒーを楽しんでもらえるようになっています。

 

「コミュニティ型」とはどういうことなのでしょうか?

TYPICA Clubのメンバーはコーヒー豆と生産者やロースターについての情報を入手できるだけでなく、コーヒー生産者と直接つながり、メッセージを伝えたり、チップを渡したりできます。

私たちはこれまでダイレクトトレードプラットフォームを通じて、生産者とロースターを主役にコーヒーのサステナビリティ向上を目指してきました。その核は今後も変わりませんがTYPICA Club誕生の背景には、生活者の皆さんにもこのムーブメントに参加してもらいたいという思いがあります。そのためTYPICA Clubのメンバーがただコーヒーや情報を受けとるだけでなく、能動的に生産者に感謝の気持ちを伝えたり、コーヒーをもっとおいしく、サステナブルにするプロジェクトのためにチップを送ったりできる仕組みを導入しているんです。

チップ機能についてもう少し詳しく教えてください。

TYPICA Clubのメンバーはコーヒーを楽しんだあと、ウェブサイトのマイページからクレジットカード払いで簡単に、100円からチップを送ることができます。このチップは予め設定されたプロジェクトに対する投資、つまりはクラウドファンディングのような形で生産者の元へ届けられます。

例えば、環境に優しい脱穀機の導入やシェードツリーの植樹から、道や橋などのインフラ整備まで、さまざまなプロジェクトが生産者の手によって立ち上げられています。すべてはおいしいコーヒーのサステナビリティを高めることを目的としているため、感謝の気持ちを形にしたチップが、最終的には生産者だけでなくコーヒー業界やコーヒーラバーにとってもポジティブな形で循環し、メンバーは翌年、翌々年とさらにおいしくなったコーヒーを楽しむことができるのです。

TYPICA「Club」ということで、メンバー同士の交流やイベントなども予定されているのでしょうか。

コーヒーを飲みながら、Clubメンバーが、コーヒー生産者やロースターと交流するイベントを考えているほか、メンバーが世界中の生産地を訪れる旅の企画も進行中です。 2023年度のメンバーシップのお申し込みは1月31日が締切となっておりますので、ぜひこの機会にお申し込みください