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キュレーター兼Standartクリエイティブディレクター Kirill Savateev のインタビュー
プレイリストのテーマと、雑誌との繋がりについて教えて!
今号のテーマの一つ「メタル」と日本との関連について考えたとき、まず「神羅(ファイナルファンタジーVIIに出てくる架空の企業)」が頭に浮かびあがったんだ。続いて浮かびあがってきたのが夜の東京都心部の風景。そこで、人工的でありながら、ムーディーかつノスタルジック、と同時に心地よい程度に不穏な雰囲気を持つサウンドを探してまとめたのが今回のプレイリスト。
キリルが個人的に気に入っている曲は?
『ソーンフィールド館の炎上』。もう何年も前から知っていて、数年前に初めて日本をテーマにミックステープを作ったときにもリストアップしていたんだ。 その複雑さや多面性、控えめな美しさが、僕の中にある日本のイメージと符合すると今でも感じる。
最近ポルトに引っ越したけど、もう行きつけのお店はできた?
カフェ・カンデラブロかな。カフェというよりもバーだけど。 以前は本屋だった、というと悲しい話に聞こえるかもしれないけど、場所自体は素晴らしくてビールを飲みながら人を観察するには最適だね。 特に、フィルム・ノワールのような雰囲気の照明が気に入っている。
引っ越してから普段聴く音楽に変化はあった?
ポルトガルのシンセポップを掘り下げて、1時間のミックステープを作ろうと頑張ったんだけど、かなり難しいんだよ。思っていたより音楽シーンが大きくないみたい。 読者の中にポルトガル音楽に詳しい人がいたら、ぜひおすすめを教えてほしいね!