スペシャルティコーヒー界は、若く活気に溢れたインクルーシブな業界で、熱い想いを胸に秘めた人たちからなるコミュニティに立脚しています。 それゆえこの業界には、さまざまな趣味趣向や能力、背景を持った人たちを受け入れられる力が備わっています。
そんな業界で働く「ニューロダイバース」な人々は日々どのように生活し、それぞれの症状と向き合っているのか。そして職場は、どのようにニューロダイバスな人たちを支えているのか。Standart Japan 第13号の「コーヒー界のニューロダイバーシティ」では、ジャーナリスト、コンサルタント、さらには限局性学習症専門の講師としても活躍するPhilip Wain 氏が、「脳の多様性」がもたらす利点や才能に光をあてつつ、コーヒー界のニューロダイバーシティの現状を追いました。
主に4種の神経発達症に光を当てた同記事には、個々の特徴を表現するオリジナルイラストが掲載されています。それぞれ、どんな意味が込められているのでしょうか?
アーティスト:Ohni Lisle
拠点:ブルックリン
Instagram:@ohnilisle
ウェブサイト:ohnilisle.com
自閉スペクトラム症
Ohni Lisleさんからのコメント
自閉スペクトラム症については、自分という空間に閉じ込められたような感覚を抱く当事者が多いという事実に基づき、窓をひとつのキービジュアルとして考えました。口をビビッドな赤で表現したのは、話し言葉での自己表現を苦手とする人が多いということを表しています。
ADHD
ADHDのイラストでは、頭部に複数の色が投影されている様子を描くことで、さまざまな考えや外部からの刺激が脳内を巡る様を表現しようとしました。
ディスレクシア
ディスレクシアは、人間を本のような形で表現し、当事者の悩みとしてよくあげられる文章の読解の難しさを描こうと考えました。
ディスプラキシア
最後にディスプラキシアについては、バランスの保持や空間把握に関わる困難を表現するために天秤やメビウスの輪のような輪郭を活用しました。
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当事者の人たちは具体的にどんな事に悩み、コーヒーの仕事に携わる中でどのように自分の性質と付き合っているのか、そして周囲にいる人たちには何ができるのか。詳しくはStandart Japan第13号の「コーヒー界のニューロダイバーシティ」をチェックしてみてください。